インビザラインは他のマウスピース矯正とどう違う?
透明なマウスピースを用いる矯正治療は、インビザラインだけではありません。しかし見た目は似ていても、その製作過程の精巧さや治療方法はまったく異なります。こちらでは、東京都練馬区大泉学園の歯医者「よしかわ矯正歯科」が、インビザラインと他のマウスピース矯正との違いをご紹介します。
インビザラインの特徴~装置の比較~
インビザライン矯正治療では、初めに採った歯型をデジタル化し、世界中で行われた臨床データをもとに、一人ひとりに合った綿密な治療計画を立案します。その計画をもとに、治療経過で取り替えていくマウスピースを一度に製作し、治療を進めていきます。マウスピースの取り替えは患者様自身が行うため、従来の矯正治療より通院回数が少なくてよいのが特徴です。
また、コンピュータ処理によって治療計画が立てられるため予知性が高く、おおよその治療期間を予想することも可能です。
一方他のマウスピース矯正では、取り替えごとに毎回歯科技工士が歯型を採って新たなマウスピースを製作するため、通院回数は多くなります。このように、同じマウスピース矯正でもそのしくみや特徴はまったく異なるのです。
装置の比較
インビザラインと他の一般的なマウスピース矯正を比較してみましょう。
インビザライン | 他のマウスピース矯正 | |
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治療の正確性 | 世界中の臨床データをもとに、コンピュータ処理によって治療計画を立てるため、正確性が高く治療経過を予見しやすい | 歯科技工士の手作業が多く、バラつきが生じるため、治療経過を予見しにくい |
歯型採取 | 1回のみ | マウスピース交換のたびに必要 |
マウスピースの交換 | 2週間ごとに自分で交換する | 歯科医院で交換 |
通院 | 1ヶ月半~3ヶ月に1回 | 2~4週間に1回 |
治療費用 | 来院回数が少ないため、費用を抑えられる | 来院回数が多いため、比較的総費用が高くなる |
マウスピースの製作工程が明らかに違います
インビザラインと他のマウスピース矯正では、マウスピースの製作過程が明らかに違います。
インビザライン | 他のマウスピース矯正 |
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初めに患者様の歯型を採り、担当矯正医が立てた治療計画やその他のデータとともに、米国のアライン・テクノロジー社に送付します。同社で3次元デジタルデータ化され、コンピュータ上で歯の動きなどのシミュレーションを行い、インターネット経由で担当医とやりとりを重ねて綿密な治療計画を立てていきます。 患者様が治療計画に同意されたら、治療中に必要なマウスピースをすべて1回で製作し、担当医のもとに送付されます。 |
初めに患者様の歯型を採り、歯科衛生士が治療中の歯の動きを予測して、交換時期のマウスピースを製作。歯が移動したら、また歯型を採り、次の交換時期までの動きを予測して次のマウスピースを製作します。 これを、治療完了まで何度もくり返しながら治療を進めます。 |
歯科技工士の予測に頼る手作業でのマウスピース矯正では、どうしてもマウスピースの精度のバラつきが生じてしまいます。また、歯科技工士の力量に影響されることも否めないといえるでしょう。
その点インビザラインは、コンピュータ処理によって綿密な治療計画が立てられ、それをもとにアライン・テクノロジー社が一括でマウスピースを製作するため、高い精密性が約束されます。同じように見えるマウスピース矯正も、このようにまったく異なるものだといえるのです。